【2023年7月】北海道の新築住宅の価格について
この数年、ウッドショックやウクライナ情勢の影響により建築価格が大幅に上昇しましたが、現在はどのようになっているのか?そして今後どのようになるのか気になる方も多いと思います。そこで今回は、2023年前半までの北海道における新築建売住宅や注文住宅の建築価格についてまとめてお伝えしていこうと思います。
【目次】
1.2021年と2022年の価格
下記は北海道における2021年1~5月の注文住宅と新築建売住宅の各数値です。
この頃は既にコロナの影響があり、さらにウッドショックにより木材の価格が高騰し始める前でした。新築建売住宅は建物面施が32~34坪、建築価格は2000万円(坪単価約57万円、税抜)を下回るくらいで建築されていた一方で、注文住宅の方は建物が35~37坪、価格は約2400万円(坪単価約65万円、税抜)で建築されています。
続いて2022年ですが、
ウッドショックにより木材の価格が高騰し、建売住宅の建築価格は約2000万円(坪単価約61万円、税抜)、注文住宅は約2500万円(坪単価約69万円、税抜)で建築され、1年で坪単価約4万円も上昇しています。
この頃は札幌市および近郊の土地価格が急激に上昇していたことも相まって総額(土地+建物価格)が高額となり、それまで好調だった注文住宅市場は一転し建築戸数が激減した一方で、土地を抱えていた住宅会社は建築戸数を確保するために建売住宅を建築したため建売住宅の建築戸数は上昇しています。また、建築コストを抑えるために床面積が減少していることも特徴的です。
2.2023年1~5月までの状況
それでは2023年5月までの状況ですが、
【建売住宅】
昨年建築した物件が多く売れ残っており建築しても販売が困難なことから建築戸数は大きく減少し、エネルギー問題による建築コストの値上げも相まって建売住宅の建築価格は約2130万円(坪単価約65万円、税抜)にまで上がりました。
【注文住宅】
注文住宅は約2800万円(坪単価約78万円、税抜)が平均ですが、4月から急激に値上がりしています。これは4月に生コンクリートの大幅値上げがあったこと、住設機器の値上げがあったこともありますが、大きな要因としては3つ考えられます。
①建売住宅の減少
注文住宅を建築する会社でも建売住宅の建築を行う会社もあります。建売住宅の販売が見込めず建築ができなくなり、建築戸数に依存していたコストカットに限界がきている可能性があります。また、注文住宅の事業者も同様で全体的に建築戸数の減少が続いてしまっている影響によりコストカットが従来ほど上手くいっていない可能性があります。
②ZEH基準への適合
2023年度の補助金ではZEH水準(断熱等級5以上、一次エネルギー消費量等級6)に適合していなければ補助金対象とはならず、2024年の省エネ基準適合義務化もあり、これまで不適合状態の住宅を供給していた会社も性能アップを余儀なくされた結果、全体的に建築コストが上昇した可能性があります。
③ローコスト住宅の建築戸数の減少
可能性として一番高いですが、ローコスト住宅の建築戸数が大きく減少したことが要因と考えられます。前年同月比で坪単価が約14.5万円上がっており約500万円建築価格があがっている計算となるため、上記①・②の要因を考えても上がりすぎと考えられます。建築面積の小さい建売住宅の販売が鈍いこと、注文住宅の建物面積が過去をみても一定であることから建築面積を減らして総額を下げてもニーズに合わず、①・②によってローコスト住宅がローコストではなくなった結果、少し価格が上がってもより良い性能を求め満足度の高い住宅を実現できる住宅会社を選ぶ人が多くなっていることが原因であると考えられます。また、ローコスト住宅であれば検討可能(満足できる住宅が実現可能)な方が予算面で検討が難しくなったことも要因と思われます。
3.今後の建築価格の予想
建築価格はまだ高騰する可能性があります。建築資材や設備などの値上げが落ち着いておらず、建売住宅や注文住宅の建築戸数は引き続き前年比で減少していくと予想されるなど、建築コストが上昇する要因が多いためです。
それでもなお、建築価格を抑えながら検討することも可能です。坪単価80万円(税抜)を超える時代の中、当社のように6~70万円台でご提案できる会社もあります。
従来の住宅会社探しであれば、インターネットや情報誌、展示場などから情報を集め候補を絞っていたと思いますが、建築価格が高騰している昨今では候補を探すことが重要かもしません。
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