僕のもとには業種を問わず、企業やお店からホームページの制作依頼があって、日頃からWEBに関連するさまざまな相談を受けていますが、多くのクライアントさまはホームページを作ったり、リニューアルすると何かが変わる（＝集客や売上げが伸びる）と、非常にポジティブなイメージを持って来られることが多いです。

ところが実際は、そうではありません。20年以上、WEBの仕事に携わってきて、ホームページを作ったらバカ売れしたとか、急にお客さんが増えたという事例のほうが稀です。ですから僕の場合は、クライアントさまに対して事前に「ホームページを作るだけでは変わらないから、あまり期待しないでくださいね」と伝えるようにしています（笑）。

ホームページやランディングページは企業やお店のベースになるもので、本当に大切なのは作ったあとの企業努力です。ところが、頭ではわかっていても、ある程度の予算を投じているクライアントさまからすると「せっかくホームページをつくってもらったのに、効果がないじゃないか」「反響がなければ、ランディングページを作った意味がない」となってしまいがちです。

「ではどうしたらいいですか？」となったときに、1つの方法としてWEB広告を提案するようになりました。紙媒体に比べてコストも削減できますし、少ない予算の中で効率的に展開できるWEB広告はクライアントさまにとっても魅力的な宣伝ツールになると思ったからです。

そんな案件がいくつか重なったときに、ワンクルーズさんの存在を知りました。僕はもともと制作の人間なので、広告のプランニングや運用のことにまで手が回らなくなっていて、その部分を補ってもらえる会社があればと。たまたまワンクルーズさんが制作したランディングページのデザインがカッコよかったのと、会社から徒歩数分の距離で便利！ということが決め手となって、すぐにアポを取りました。

一緒に取り組んでいる案件の1つに、全国展開している某住宅メーカーのFacebook広告があります。ユーザー数の多さやターゲティングの精度、使いやすさなどからクライアントさまが関心を持ち、活用してみたいという要望は以前からなんとなく伺っていましたが、知識も情報もお互いにまだ未熟な部分が多かったので僕自身、着手するまでには至っていませんでした。そこでワンクルーズさんにグループ全体の方向性をお伝えし、見せ方なども含めたフォローの方法を相談させてもらったのが昨年の7月ごろのことです。9月には運用のテストを行い、スピード感のある仕事で応えていただきました。

広告の出稿に際し、クライアントさまから求められていたのは、資料請求の数をとること。これまで大手の広告代理店を含めて、チャレンジし続けてきた命題です。当然ながら、広告の中にどんな視点と言葉を入れ込むかによって「説得力」はまったく違ってきます。「マイホームの購入は考えているけれど、メーカーを絞りきれていない人」「家を買うために背中を押して欲しい人」へのアプローチをいかに効果的に行うか……そんなことを漠然と考えていた僕に、ワンクルーズさんは「経年劣化ゼロ」というキーワードを提案してくれました。これは性能に圧倒的な自信のあるクライアントさまが誇る技術です。クライアントさまと長い間、仕事でつながっていた僕にとってある意味スタンダードになっていた性能の部分にスポットをあてた広告は、派手さはありませんでしたが、これまでとは比べものにならないくらい大きな反響があり、クライアントさまからとても喜ばれました。これはワンクルーズさんの強みである提案力と精度の高い運用のテクニックが、僕の営業の武器になると確信できた事例のひとつです。

今後は、この住宅メーカーのグループ全体のホームページの制作も当社で預かる形となり、ホームページのリニューアルと広告の連動を推進する予定です。

ワンクルーズさんには僕のクライアントさまがWEB広告を出稿するとなったときに、プラン作りや運用の方法など随時、ご相談させていただいています。もちろん全部が成功事例にはなりませんが、そこはトライ＆エラーを繰り返しながら、僕自身の知識と経験を蓄積して「正解」を見つけられたらと思っています。

なかなか難しい案件もあります。たとえば自然栽培の野菜を定期宅配しているクライアントさまの場合、ECサイトに新規の顧客を獲得するための広告展開をワンクルーズさんにお手伝いいただいていますが、なぜか広告を踏んで買ってくれているのはリピーターが多く、それをどう改善するかは課題として残っています。全国の農家を回って、本当にいいものを探し回っているクライアントさまのためにベストを尽くしたいという気持ちは僕もワンクルーズさんも同じなので、クライアントさまが抱えている問題を解決する第一歩として、今後もWEB広告を有効に活用していきたいと考えています。

ワンクルーズさんには鮮度の高い情報がどんどん集まってきますから、知識もアップデートされていくでしょうし、これからも時代の先をいくさまざまなアイデアが生まれると思います。一緒に仕事をすることで僕自身をいい営業マン（本当は生粋のクリエイターですが……）に育てていただいて、今後もWinWinの関係性を築いていけたらうれしいです。